原爆被災資料
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昭和27年原爆班研究報告


長崎大学医学部小児科学教室 和泉成之

1) 被爆児の運動機能及智能調査
   原爆中心地に近い山里・城山両小学校児童に就て種々な角度から運動機能を調査すると共に原爆の智能に及ぼす影響に就て検査して見ることにしている。但し、この調査は学校当局と緊密な連繋がなくては出来ないので、目下その準備中であるために成績を述べることは出来ない。 

2) 原爆の免疫形成に及ぼす影響
   教室の瀬戸口が前に調査した(小児に及ぼす原子爆彈の影響 別刷は提出)ところによると、被爆児はツベルクリン反応陽転率が低いのと寄生蟲卵の檢出率の低いことが挙げてある。このことは偶然の結果?かとも思うが更に檢討の要あるものと考える。
 但し、本調査は可及的学校と学童の負担を軽くする必要から、学校側と連絡し、定期予防接種期及体格検査の時期に実施するの止むなき事情から新春四月以降とならざるを得ないと考える。その際には、チフス凝集素価等に就ても調査する予定にしている。

所蔵 広島大学放射線医科学研究所
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