大規模災害ではインフラの崩壊などにより、平時医療体制がとれなくなることが、2012年3月の東日本大震災でも明らかとなっております。また、海外交流の増加により、常に海外での医療保障にも十分な配慮が必要となりつつあります。
2009年11月韓国プサンの「ガナダラ室内射撃場」室内射撃場で長崎県雲仙市の観光客8人を含む15人が死亡した火災は、海外非常災害時における医療現状について長崎県民のみならず多くの日本人の耳目を集めたところです。講演者のCheol-Soo Jeong先生はプサン市における熱傷センターのオーナー理事長として2000年以来、年間5,000例の熱傷治療に携わられており、熱傷治療における救命医療から慢性期にわたる種々の医療問題に積極的に関わっておられ、多くの優れた臨床知見を有しておられます。
2009年の室内射撃場事故における唯一の生存者に対して長崎医療センターとの連携確立にも大変尽力していただいており、医療の国際連携の可能性について災害時専門医療連携についても言及していただきます。
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