調博士の調査資料
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故 調 来助博士の原爆災害調査資料


経 緯
 

原爆災害調査資料は、故 調来助博士(元長崎大学名誉教授・医学部第一外科教授)が原爆直後の1945年10月に被災者5,778人を対象に原子爆弾による人への被害を調べるために行ったものです。調査資料は1990年10月に純子夫人より財団法人放射線影響研究所へ寄贈され、同研究所に保管されていました。このたびこの資料が被爆大学である本学にとって非常に貴重な資料であるため同研究所と協議を重ね、2004年8月に本学および同研究所に資料のレプリカ(複製品)を展示することで合意いたしました。また、レプリカ作製にあたっては、その費用の一部に故 調 来助博士のご長女である調 朝子様からのご寄付を充てさせていただきましたことをここに感謝申し上げます。2015年8月に原爆復興70年を記念して、公益財団法人放射線影響研究所より本学へ移管されました。

平成27年8月9日


資料の概要  
 
 ■ SHIRABE LIST 1冊

調査対象者の名簿

調査番号順にローマ字による姓名が生存と死亡別に記録されている。

 ■ 調査票原簿 1冊

調査方針および対象者一覧

調査番号順、50音順の漢字姓名、年齢、地域別の被爆者の症状と診断および遮蔽状況などが記録されている。

 ■ 調査票(Shirabe's Questionnaires) 26冊

調 博士を中心とする約50名の医師団および医学生により、被爆者から聴取された被爆場所や症状など約60項目の内容が記録されている。この調査をもとに「長崎に於ける原子爆弾の統計的観察(第一編〜第四編)」がまとめられた。

 長崎に於ける原子爆弾傷害の統計的観察(第一編〜第四編)  4冊

第一編:原子爆弾による死亡率について
 調来助、藤井浩、石丸允正、佐藤武正
第二編:受傷者の死亡時期について
 調来助、須山弘文、亀井照見、赤羽格、久保田正
第三編:原子爆弾による外科的損傷について
 調来助、木戸利一、佐藤純一郎、一瀬賢吾、高橋庄四郎
第四編:原子爆弾による放射線病について
 調来助、木戸利一、佐藤純一郎、一瀬賢吾、高橋庄四郎

所蔵 調 朝子

 Statistical Observation of Casualties caused by
     Atomic Bomb in Nagasaki Part I-IV  4冊

長崎に於ける原子爆弾傷害の統計的観察」の英訳版


ENGLISH
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