被爆60周年記念 医師らの被爆体験講演会
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被爆60周年記念 原爆被災写真・資料展 被爆体験講演会
1945年8月9日、長崎に原爆が投下されました。被爆60周年を迎えるにあたり、長崎大学大学院医歯薬学総合研究科附属原爆後障害医療研究施設と長崎医学同窓会の主催により、以下の特別講演会と今回新たに発見された被災状況を記録した資料や写真の展示を企画しました。

特別講演会 ※写真をクリックすると動画でご覧頂けます。

第1回 平成17年7月5日(火) 10時30分〜12時 医学部記念講堂

小林栄一先生
私の被爆体験と被爆者医療PDF
此花診療所 所長 小林栄一 先生
今から60年前、長崎医科大学には医学専門学校(医専)が設置されていた。小林栄一先生は当時、医専の3年生であった。元長崎大学長の土山秀夫先生とは同期である。先生は当時救護活動をされ、その後、医師として被爆者医療に深く携わられた。

久松シソノ先生
私の被爆体験−永井隆博士とともにPDF
附属病院 永井隆記念国際ヒバクシャ医療センター
名誉センター長 久松シソノ 先生
被爆直後の救護隊のひとつに第11医療隊があった。隊長は物理的療法科(現在の放射線科)の永井隆博士であった。12名で隊が編成され、被災者の救護活動にあたっていた。そのメンバーの一人である久松さんは婦長として永井博士とともに救護にあたられた。

第2回 平成17年7月12日(火) 10時30分〜12時 医学部記念講堂

福井 順先生
"死の谷間"と呼ばれた「原爆症」を体験してPDF
長崎記念病院 顧問 福井 順 先生
爆心地より700mの近距離で被爆した原爆の恐ろしい実態と、"死の谷間"と呼ばれた放射線障害による第3期原爆症を奇跡的に乗り越え現在まで60年間生きてこられた。その体験に基づき医師として深い人生観をお持ちである。

濱里欣一郎先生
友此処に眠るPDF
長崎如己の会 理事長 濱里欣一郎 先生
当時、医学専門学校の仮卒業であったため診療資格はなかったが、原爆直後の爆心地周辺の被災者を救護したいと当時の学長に懇願し、特別に許可を得て指導医師の指示のもと、巡回診療にあたられた。学内に散乱する同級生の遺骨を見るに忍びず、遺骨を集め「グビロが丘」に埋葬し慰霊碑を建立された。

第3回 平成17年10月17日(月) 16時20分〜18時 医学部記念講堂

川野正七 先生
生死の境PDF
口之津病院 川野正七 先生
60年前のその日のことを思い出すと心が痛みます。長崎医科大学3年生の同級生の大半が被爆によって苦しみ、死亡したのに外科の外来診察室にいた私は古屋野教授と共に生き延びたからです。全員が死亡した1年生と2年生のなかには私の親しかった友人も居たからです。

土山秀夫 先生
医学徒として原子野で見たものPDF
元長崎大学長 土山秀夫 先生
8月9日、ハハキトクの電報で長崎を発ち、ラジオで原爆投下を知って同日夕刻には帰崎の列車に乗る。廃墟と化した浦上一帯を横切り大学病院へ。調教授の救護班に編入され被災者の救護活動に従事。その後、大村海軍病院での日米合同調査団の手伝いや、被爆生存者の聞き取り調査に従事した経験について述べる。

市丸道人 先生
忘れ得ぬ日々PDF
サンレモ リハビリ病院院長 市丸道人 先生
昭和20年8月9日、長崎にいて原爆死を免れたいきさつ、被爆直後の浦上方面の惨状、大学病院及び病院裏山の被爆者の状況、講義室から脱出した同級生のその後、市内小学校各講堂での治療状況等について述べる。原爆後障害と白血病についてもふれたい。


原爆被災写真・資料展
写真展示 【 写真展示 】

 平成17年7月19日(火)〜8月12日(金) 10時〜16時
 協賛: (財)長崎平和推進協会・写真資料調査部会
資料展示 【 資料展示 】

 前期:平成17年7月19日(火)〜7月22日(金) 10時〜16時
 後期:平成17年8月8日(月)〜8月10日(水)  10時〜16時
※写真をクリックすると展示内容がご覧頂けます。

2005年8月9日
被爆直後の1945年10月14日から11月18日の間、米国戦略爆撃調査団(USSBS)により原爆の効果についての大規模な調査研究が行われました。その調査報告書の中には長崎医科大学や附属医院の被害状況が克明に記載されています。各建築物の損傷状況の詳細な分析には図面や写真が使われました。その後、それらの写真は全て米国国立公文書館に整理保管されていましたが、1979年、(財)長崎平和推進協会の写真資料調査部会が入手しました。被爆60周年を記念してここに長崎医科大学および附属医院の被災写真を学生、職員、ご遺族および一般の方にご覧いただきたく展示いたしました。
 資料展は、泰山弘道著 「長崎原爆の記録」の原稿や永井隆博士による救護報告書などの原本を展示しました。

被爆60周年記念誌「長崎医科大学と原爆」
 被爆60周年記念誌
 「長崎医科大学と原爆」

 ◎冊子はA4判、91ページ
 ◎目次を見る
 お問合せ先:
 原爆後障害医療研究所 資料収集保存・解析部(原研情報室) 
 Tel. 095-819-7127
ENGLISH
  長崎原子爆弾の医学的影響  
  原子爆弾救護報告書:永井隆  
  原爆の医学的影響:西森一正  
  私の原爆体験と原爆障害の大要:調 来助  
  調博士の調査資料  
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