今月の1枚

 

放射線照射後のDNA二本鎖切断部位の可視化(撮影:山内 基弘)



細胞に放射線が当たるとDNA二本鎖切断と呼ばれるDNA損傷ができますが、それを修復しようとして様々な蛋白質が集まってきたり、損傷部位にいる蛋白質にリン酸化などの翻訳後修飾が起こったりします。

ここに示ししている53BP1蛋白質はDNA二本鎖切断部位に集まってくる因子で、H2AX蛋白質はDNAが巻きついているヒストンと呼ばれる蛋白質の一種でDNA二本鎖切断ができると139番目のセリン(S139)がリン酸化されます(Phospho-H2AX)。

これらの蛋白質のDNA二本鎖切断部位での集積やリン酸化は、特異的抗体を用いた蛍光免疫染色により可視化することができ、写真のような斑点状の「フォーカス」として観察されます。写真ではガンマ線照射後0.5, 2, 4, 8時間後のフォーカスを示ししていますが、照射後時間経過とともにフォーカスの数が減少していることから、DNA二本鎖切断の修復が進んでいることが分かります。

このようにフォーカスを用いれば、DNA二本鎖切断の部位を可視化し、ある細胞やある条件下でのDNA修復効率を調べることができます。現在このフォーカスはDNA二本鎖切断の部位や数の指標としてDNA修復の研究分野で広く用いられています。

 

新着情報

年間行事予定を更新しました

行事情報

三朝・人形峠セミナー(原子力規制人材育成事業)
大学院セミナー「DNA損傷シグナルによるによる免疫チェックポイント標的分子PD-L1の発現制御機構」(群馬大医学系研究科 柴田淳史講師)
緊急モニタリングウインターセミナー(原子力規制人材育成事業)
原子力災害医療中核人材研修
平成29年度第4回初心者講習会
放射線リスク科学人材養成プログラム 公開シンポジウム2018(課題解決型高度医療人材養成プログラム事業)
放射線災害・医科学研究拠点 第2回国際シンポジウム

施設情報

2017/11/13
修繕工事に伴う施設利用停止について
2017/11/27-28
館内清掃(ワックスがけあり)
2017/12/10
停電に伴う利用停止について

※館内清掃は各月最終週の月・火曜日です。
奇数月はワックスがけがありますので、作業時間が長くなります。