大学院生募集

原研医療では、放射線による発癌メカニズム、甲状腺癌の発癌・進展メカニズムに興味のある大学院生を募集しています。分子生物学、分子遺伝学、細胞生物学、モデル動物、分子疫学等の手法を使い、研究を進めています。原爆ヒバクシャやチェルノブイリコホート等の貴重なサンプルを用いた研究も行っています。


研究内容のページにもありますが、甲状腺癌の真の罹患率は非常に高く、経過観察可能な悪性腫瘍とは呼べないような腫瘍から、生命予後がわずか数ヶ月の未分化癌までその性質には大きな幅があります。また、女性に多く、ホルモンの関与、そして放射線被ばくによって生じると共に、放射性ヨードによって治療する癌でもあります。

人類は常に自然放射線によって低線量被ばくを起こしていますし、そのための修復機構が備わっています。しかし、高線量被ばくによっては発癌を含めた様々な障害が生じます。放射線は、医療現場のみならず、工業や農業などの様々な分野で利用されており、生物影響を正しく理解している人材が求められています。


この「甲状腺と放射線」という古くて新しいテーマに私達と共にチャレンジしてみませんか。


現在募集している専攻は以下のとおりです。

 長崎大学・福島県立医科大学共同大学院 災害・被ばく医療科学共同専攻(修士課程)

 長崎大学大学院医歯薬学総合研究科 放射線医療科学専攻(博士課程)


大学院は、研究内容はもちろんですが、社会人大学院生としての入学、その後のキャリアに関してなど様々な希望や過ごし方があります。当研究室での研究に興味のある方は、個別に相談に乗りますので、下記までご連絡下さい。