長崎の原子爆弾被害に関する科学的データ
原子爆弾被害の医学的側面
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多重がん
多重がんとは、ひとり2個以上の臓器に発生するがんのことである(例:胃がんと大腸がん、甲状腺がんと乳がんと皮膚がん、など)。多重がん発生の増加は放射線などのがん原因子の全身的曝露や個人のもつ腫瘍になりやすい性質を反映するものとみなされる。原爆被爆者では若年近距離被爆者ほど多重がんの罹患率が高いことが判明した(A)。
近距離被爆者での多重がん罹患の有意な増加は、1980年代から始まり、現在まで継続している(B)。このことは多重がん発生への放射線被曝の関与を示唆している。多重がん罹患は原爆放射線のもつ人体への晩発性影響のひとつであり、現在においてもそのリスクは継続している。
A:長崎原爆被爆者の被爆距離による多重がん罹患率(1968~1999)
羅患率
B:長崎原爆被爆者の多重がん罹患率の年代別推移
年代別推移
原爆後障害医療研究施設